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更新日:2019.12.16

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キバットベルト・タツロットの外観機能変更点について


みなさんこんにちは、フナセンです。

本日のCSM開発ブログでは、キバットベルト&タツロットについて、DX版から外観がどのように進化したかを、写真で解説したく思います。

まずは「キバットバットⅢ世」について!

キバットのプロップは、サイズの異なる2種類が存在しています。
1つは、DX版と造形・サイズが同じもので、渡が「ガブッ」とやって手に噛みつかせるシーンに使用されるものです。
もう1つは、「ガブッ」とやった後に場面転換して、キバックルに取り付ける際に持っているキバットです。
こちらはスーツプロップサイズまで拡大されたキバットとなっており、造形バランスもDX玩具とは異なります。
CGのキバットもこちらのイメージで作成されておりますね。

今回のキバットは、サイズ感はDX版と同じで、造形はCG&ベルト状態のキバット、という中庸の造形コンセプトで進行しています。
サイズをDX版と一緒にしたのには理由がありまして、ベルト用サイズまで拡大したキバットだと、片手で持って「ガブッ」という動作を行うのが不可能になるからです。
そもそも片手で持って指をまわすことができないレベルのサイズでしたので、 劇中と同じ変身シークエンスを行うには、サイズはDXでなくてはならない、ということでした。
しかし、「ガブッ」のシーンでDXと同一の造形のものを使用しているとはいえ、DX版のキバットの造形の印象は、映像でよく見るキバットの形・表情とは異なります。
そのため、正面から見たときの印象を同じにすべく、キバットのデザイン自体は、ベルト装着用の造形を再現することとなりました。
ちなみにベルト用プロップのキバットはDX版に比べてかなり薄い造形なのですが、同じように薄くしてしまうと、内部機構が入れられないのと、「ガブッ」とやったときに奥行きが少ないため、ちゃんと手を噛むことができない造形になっている、という点から、DX版と同様の厚みになっています。

下記は、DX版と比較したときの表裏の造形です。



裏面の羽根もしっかりと造形しており、塗装までされています。
DX版は、外側の羽根は表面のみでしたが、CSM版は両面を覆っています。
加えて、DX版では表面の内側の羽根にあった羽根開閉時用のガイド穴を埋めています。
ちなみにこの穴を無くすと、外と内の羽根の間に均一の隙間を設けることができなくなるので、内側の羽根の塗装が擦れてしまうのですが、以前のブログで説明をしました「ベルト帯に行っている特殊塗装加工」を行うことで、擦れても色落ちがしづらい作りになっています。
羽根を広げた際の内側のデザインは、実物プロップ版とCG版で線のディテールが異なっていますが、 今回は実物プロップ側に合わせました。


それから、一番目立った変更点はここでしょう。
頭頂部の押しボタン!

 

否が応でも目立ってしまっていた、口の開閉用のボタンですが、今回はそちらをツルッとさせて、頭の表面から、奥に押し込むようなボタンに作り直しています。
これで、キバット状態が自然に見えます。
さらに、このボタンは90度回転させることができるようになっており、2枚目の画像のような状態をつくることができます。
これにより、DX版や「ガブッ」時のプロップの疑似的再現ができる仕様にもなっています。

同じくDX版で目立っていたのは、キバックル装着時のロック用のツメパーツ。
こちらもキバットの外観再現のために、キバット側からは削除し、キバックル側にロック機構を仕込みました。



この位置に、ロック解除ボタンを設けております。


キバックルですが、特徴的な鎖のディテールは、今回は帯パーツに造形としてくっつけております。



プロップは独立したチェーンになっていますが、大量生産する玩具でこのチェーンを独立させて全周に巻くことは不可能でした。
ただ、重力による僅かな垂れ下がりなどは造形にもしっかり反映しているので、そこはよく見て頂きたいです!


続いてフエッスル。
ウェイクアップフエッスルをDXと比較すると、このような差があります。



DXでは1パーツ構成であり、金型を抜けるように、側面の凹凸についてはだいぶ簡略化されていたのですが、今回はパーツを細かく分割し、超音波接着と呼ばれる特殊な接着方法を行うことで、ビスを使用せずに裏面を含む外観を再現しました。

他のフエッスルも同様です。
DX版ではコストの都合でプロップと異なる範囲の塗装となっていましたが、CSM版では造形・塗装箇所ともにプロップを完全に再現しています。




最後にタツロットについて。
タツロットは腕に付けたときのプロップ比率を人間比率に割り戻し、かなり大型化しました。
下記は、DX版とCSM版のサイズ比較用画像です。肘の近くまでタツロットが伸びています。 



タツロット自身のサイズも、キバットバットⅢ世と同じくらいのサイズまで大きくなっていますので、DX版とは印象が大きく変わっています。
正面から見た顔もプロップ造形ですので、DXと比べるとこんなにも差が!



当時の金型は残っていましたが、劇中のイメージを再現するため、すべてのパーツを新規造形し、すべてを新規金型で作成し、上記のグレードアップを行いました。

本日のキバ情報は以上です。



さて、ここからは「THE HENSHIN」の振り返り第2弾、ということで歴代CSMの展示後半戦です。

まずは「カブト」コーナー!!



印象的なハニカム構造のフレームを用いた枠組みを作成。
本当は空いているスペースに各ゼクターを宙吊り配置し、飛んでいるさまを表現しようとしていたのですが、ライトの影響で吊るされているのが丸わかりな感じになってしまったため、取り止めてしまいました・・・。


続いて電王!



デンライナーの線路が奥からやってきて、その横には4つのベルトが!
注目すべきは劇場版のデンオウベルトですね!いつの日か商品化したいな・・・。ウイングフォーム・・・。


ディケイドは大きなバックルのデザイン壁面で展示! 



内部のまわりは歪んだ円にメッキ加工が施されていますが、これはディケイドが世界を移動する際に生じさせるカーテンエフェクトを表現すべく作りました。


Wはダブルらしく、左右に分かれた壁面に。



今回のver.1.5も会場に展示していましたので、比較として見ることもできたのではないでしょうか。


オーズ!オーズ!オーズ!オーズ!カモン!



最終話付近に登場した、鴻上会長の隠し部屋イメージで作成しました。
セフィロトを掛け軸化したものを背景に、展示。ポセイドンバックルはすでに商品化済みですが、MOVIE大戦MEGA MAXにて対峙し、ジオウへの登場で話題にもなった「仮面ライダーアクア」の変身ベルト、「アクアドライバー」も参考出展しておりました。
完全にポーズによる変身キャラクターです。
玩具ではどうしたら変身音を発動できるか考えてみるのも楽しいですね。(劇中ではポーズのみで変身しました。)


最後はアマゾンズ!



血しぶきをイメージした空間でしたが、赤色はNG感溢れますので、黒色です。自主規制です。
アルファバージョンとして汚し塗装版も展示しちゃいました。
量産とかで作れるのかな、これは・・・。


以上、イベント展示のコンセプト解説でした。



本日のブログは以上です。
次回は12/23(月)の更新です。

それでは!

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