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更新日:2023年01月26日

仮面ライダー 開発ブログ

仮面ライダーファイズ

CSMファイズギア&ファイズアクセルver.2 本日予約受付スタート


『仮面ライダー555』放送20周年、おめでとうございます!!!!!

一番好きなライダー映画は「パラダイス・ロスト」。のCSM開発担当フナセンです。

20周年記念商品「CSMファイズギア&ファイズアクセルver.2」ほか、セット内容違いの全3商品を、本日16時より予約受付スタートします!
商品の詳細も公開されましたので、下記よりご確認ください。 



2016年版のver.1をベースにしつつ、現在のCSMブランドのスペックにアップグレードした本作は、前作で出来なかったことを大量に増やし、そして操作上のちょっと気になる点なども含めて細やかに改修した、20年目のファイズギアです。
本日のブログでは大まかな概要をご紹介します。

●ファイズドライバー・ファイズフォンの造形を一新!
画像を見ただけではわからないと思われますが、地味に細かい点を劇中に近づくようにディテール改修しています。
ファイズギアの劇中プロップは複数存在していて、何を基準に作るかでデザインが変わってきます。
アタッシュケースに入っているときはDX造形&サイズ、コード入力時もそれで、ドライバ―にフォンをセットするところから大きなサイズになり、そして造形も違う・・・。
などバラバラで、半田さんも「プロップが複数あるので、コレ、といった特定物の印象がない」とおっしゃっていました。(インタビュー時)

今回改めて様々なシーンとプロップを確認し、カット割りで変わるプロップの中から、それぞれの部位を総合的な「印象」から抽出し構成しました。
ファイズドライバーと、ファイズフォンの「外側」は、ベルトをセットする場面や変身後のファイズが巻いているものにより近づいて見えるように、細かなディテールバランスを修正しています。
Ver.1の画像と今回のものをぜひ見比べてみてください。ドライバ―の右上部分に水色が塗られているのがパっと見一番わかりやすいですね。
ドライバ―は他にも地味に横幅を3mm短くしたりして、フォンをセットしたときにミッションメモリの中心がベルト全体の中心位置に近づくような工夫もしています。(ver.1は若干左に寄っていました。)
ドライバ―は他に、底面のディテール変更などは特に差を感じられやすいと思います。これらは今後のブログでご紹介予定です。
また後述する新商品企画用に、ベルト帯を取り外しできるようにしました。(この件はブログ最後の方で。)

ファイズフォンは、外側のディテールは上記コンセプトに合わせて作り直していますが、「内側」は変身シーンでたっくんが手に持っていてアップで映るシーンをベースに、Ver.1からディテールバランスを大きく変えています。
劇中で内側が映るのは変身コード入力時と、必殺技を放つときのENTER入力時の2回で、なぜかボタンの色やSMART BRAINマークの色まで違っているという厄介なプロップ問題があったのですが、そこはやはり変身コード入力時の印象を優先すべきだろうということでその場面の造形を再現すべく設計し直しています。(ver.1は、色は変身時のプロップ合わせだったのですが、造形は合っていませんでした。)
以前のブログでも触れましたがCSMは特定の1プロップの完全再現を目指すものではなく、玩具の構造上の都合を踏まえた上で、1個体としての総合的な出来の良さを目指し、その範疇でできるだけプロップに近い造形にする、という取り組みをしています。
ファイズドライバーはその意味で結構厄介でしたが、最終的にうまく落としどころを掴めた造形になったと思います。

ドライバ―だけでなくファイズポインター・ファイズショット・ファイズアクセルも、金型修正の範囲内で、部分的に若干の修正を加えました。
間違い探しレベルになると思いますが、ほんの少しでも更にプロップディテールに近づけています。


●ファイズフォンに大量の音声とギミックを追加!
カイザギアで実装した内容をファイズにフィードバックし、さらにカイザギアでの反省点も踏まえてより遊びやすいものにブラッシュアップしました。



① トリガー短押しで「起動音」が発動!
カイザフォンだとフォンを展開することで自動で「起動音」を鳴らせられましたが、ファイズフォンは設計構造上、外観を崩さずにそれ用の検出スイッチを仕込むのが困難でしたので(フォンブラスターの変形が無ければできたのですが・・・)、横のトリガーを短押しすることで鳴らせられるようにしました。
フォンを開くときにボタンを押しながら開いてもらえればと思います。
また<変身後状態>であれば、この動作では起動音は鳴らないようにも設定しています。あくまで<変身前状態>のみのギミックです。
またこのトリガーも、奥まで押し込んで初めて音声が鳴るようにスイッチの位置を調整しているので、ちょっとトリガーに触れて音声誤爆するということの頻度を極力減らせていると思います。(カイザフォン比)

② トリガー長押しで「着信音」が発動。さらに真理・啓太郎からの通話音声が鳴る!
こちらもカイザフォン同様のギミックです。カイザの場合はトリガー短押しで着信音が鳴っていましたが、今回は①の動作があるので長押し設定にしています。
着信音中にCALLボタンを押すことで、真理・啓太郎からのランダム通話音声が鳴ります。



芳賀優里亜さん、溝呂木賢さんの録り下ろし音声を収録していますが、お二人の声は実は5年前のカイザギアのアフレコの際に一緒に収録していたのです。
ファイズをいつかリメイクすることを夢見ての行動でしたが、ようやく実を結びました。

③ 「変身エラー音」「オルフェノク変身音」「手首を振る音」など、細かい音声を収録!
真理や啓太郎がファイズギアで変身しようとして「エラー」となり変身できない演出が数回描かれました。今回は特定の操作後にこのエラー版音声を鳴らすことができるようにしています。
(カイザギアの反省から、ランダムではなく特定操作後の分岐にしています。)
オルフェノク変身音はデルタギアで実装していましたが、巧もオルフェノクということでこちらにも収録です。手首を振る音は、変身後にベルトにセットされた状態のファイズフォンのトリガーを押すことで鳴らせられるようにしています。
カイザギアだと「首の骨を折る音」みたいな、短いけど印象的な動作音は玩具からも聞けると嬉しいですよね。

④ BGMを多数収録!
待望のBGM付きファイズフォンです!BGMボタンは本当はカイザフォンと同様にENTERの右隣りの出っ張り部分にしたかったのですが、ファイズフォンはフォンブラスターに変形する機構なので、あのせり出すカーブしたパーツが、変形前だとその出っ張りの下まで入っちゃっているのですよね・・・。そのためボタンを内部に仕込むことができませんでした。
他の側面などに新ボタンを設置するには、内部構造がパンパンだったので、思い切って、基本的に使わないボタン「*(@)」をBGMボタンに設定しました。
主題歌・挿入歌はすべて入れ、神劇伴「ファイズ」はもちろんのこと、第8話の戦闘シーンで印象深かった海堂のギターで奏でた曲も収録しているので、「おい知ってるか!」を言いながらの変身遊びが楽しめます!
「Justiφ’s」は17話再現のための「2番」も別で収録。「The people with no name」は前作ファイズアクセル収録版とは異なり、劇中同様にイントロ⇒サビのアレンジに変更しています。

⑤ 画面発光のLEDを、綺麗な長方形発光になるように変更


Ver.1は、LEDの位置が正面向きに中央に配置されていたので、画面発光がデザインの中央部分だけ光ったように見えてしまいましたが、より劇中の印象に近づけるために、LEDを左右の端2点から中央に向けて横向きに照射する構造に変更しました。
その代わりですが、ver.1やDXでフォンブラスターのときに光っていた部分のLEDは今回削除しています。この位置に画面発光用のLEDが来るからです。
劇中でもこの箇所はほぼ光っておらず、オープニング映像最後のファイズの全身発光で光っていたのと、パラダイスロストの夜変身のとき、アクセルメモリ―を入れるシーンでだけ(なぜか)光っていたのですが、玩具に落とし込む上で発光させる場面が無い(全身の発光と一緒でないと、ベルト玩具だけでは意味がない)のと、発光に際してなにか動作や音声があるわけでもないので玩具としてその状態の表現が困難なので、取り止めました。
カイザギアのときはファイズのver.1に合わせて同じ意味合いの箇所をクリアイエローにして発光させたのですが、発売後に「ここは本編で光らないし、なんならゴールドに塗装してほしかった」という意見が多かったので、その反省も含めています。


続いて他のガジェットについて。
●ファイズポインター・ファイズショットの音声改修・投影変更
この2種については必殺技音声を改修し、より劇中演出に近い音声を鳴らせるようにしました。
また最後にオルフェノクが灰化する音までを含むことで、カイザギア・デルタギアと同じ音声構成になります。
ファイズポインターの投影画像はφマークではなく、劇中の演出と同じ「ポインティングマーカー」に変更しました。この方がポインターにマッチします。
マーカーを正面から見たときの円形デザインになっています。

●ファイズアクセルにも無線通信ギミックを搭載!&様々な必殺技音を収録!
Ver.1にあったBGM機能はファイズフォンの方に集約し、代わりに「演出切替ボタン」として機能を設定しました。
こちらで演出を選び、スタートボタンを押すと、「強化クリムゾンスマッシュ」の必殺技音が鳴ってタイムアウトしたり、「多重の強化クリムゾンスマッシュ」だったりと劇中らしいスピーディーな必殺技音声が鳴ります。
また無線通信ギミックを搭載することで、その多重クリムゾンスマッシュ音声に合わせてファイズポインターが発光するという連動も行います。
加えて、スタートボタンを押した際にも無線が飛び、ファイズショット側が受信するとグランインパクトを制限時間内に何度も放てるようなギミックも追加しました。
アクセルフォームのときはファイズフォンのENTERボタンは押していません。ので、ファイズアクセルと各武器との間にも通信ギミックが必要でした。Ve.2としてまとめてリメイクすることで、こういった連動まで深く仕様設定することができました。

●新規でφマーク投影用プロジェクターを追加!
CSMブレイバックルに付属させた「オリハルコンエレメントプロジェクター」を、今回「φマーク投影用」として付属させました。
Ver.1のファイズポインターだと、本来必殺技が完了したときに光るべきφマークが、キック後の着地で地面に投影されてしまうため全然劇中っぽく見えないというものでした。
加えて、φマークは劇中だとファイズショットの必殺技でも現れます。この演出をすべての武器で再現するならば、外部ユニットのプロジェクターにφマークを持ってきて、すべての武器がそこと通信して連動する以外の方法がありませんでした。のでブレイドのプロジェクターを使うのはまさにハマった!という感じです。こういったことができるように、ブレイドのプロジェクターは汎用のデザインにしていました。
また側面にSMART BRAINマークを入れることで、まるでスマートブレイン社製にも見えるといういい感じのビジュアルになりました。劇中の企業ロゴって強いですね・・・。
またこのプロジェクターは投影専用で設計されているので、めちゃめちゃデカイφマークが投影可能です。Ver.1のポインターと比較するとこんな感じです。



ファイズポインターは元々玩具上の投影ギミックなぞ想定せずデザインされたものなので、外観を再現すると投影ギミック側の構造限界で、投影サイズに限度があります。
今回のポインティングマーカーのサイズは前のver.1よりちょっとだけ大きいかなくらいのものですので、あらかじめご了承ください。

またこのプロジェクターを含め、今回のver.2の無線通信関係を整理しましたので、この画像もご参照ください。



???のやつは・・・半田さんPVを見つつ皆様のご想像にお任せします(笑)



そして最後に・・・待望の「CSMファイズギアボックス」の製作も決定しました!



こちらも多くの皆様のご要望に応えるかたちで、バンダイ製ですが製作決定いたしました。
まだ開発中なので詳細画像はお見せできないのですが、できるだけファイズギアの受注期間中にお披露目できればと、開発に取り組んでいます。

ただし現段階で言える補足事項がちょっとありますので、下記に記載します。
① ドライバ―の方はVer.2のみが収納可能です。Ver.1には対応していません。
劇中の向きのファイズギアのセット方法だと、CSMの場合ベルト帯を外さないとできないのです。
Ver.2はそこを取り外しできるように新造しました。ファイズフォン・ファイズショット・ファイズポインターはver.1でも収納可能です。

② 劇中登場品とは、サイズ・ディテールがやや異なります。
劇中に登場したのは他メーカーの既製品です。さすがにそれをそのまま作ることはできませんので、部分的に形状をアレンジします。
「CSMアークル」に同梱していた「一条さんの携帯電話」も同じ理由で、劇中登場物のデザインにアレンジを加えて製作しました。
サイズが大きくなるのは、CSMサイズを当時品のケースに入れようとすると、バックルの左右のスペースが足りなくなってしまうからです。
仮面ライダー展に行った方ならわかると思いますが、劇中登場のファイズギアボックスは、「DX版」を改造したものを収納していました。
ので、CSMとはサイズが全く違うのです。半田さんにも今回聞いたのですが、ボックスから取り出すまでと、自分が巻くときでプロップが違ってたと言っていました。
今回はあくまで「CSMファイズギアを、当時のイメージで収納するケース」という目線で作ります。
ただしバンダイ製といっても、DX版のケースのような造りではなく、しっかりとケースメーカーの協力によって本格的なものを作りますので、出来についてはご心配なく!

また、収納後の見栄えをよくするための面白い仕掛けも考えていますので、続報を楽しみにお待ちください!


本日のブログは以上です。
皆様からのご注文、お待ちしています!
次回は1週飛びまして2/7(火)更新予定です。
それでは。


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