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更新日:2023年10月06日

仮面ライダー 開発ブログ

仮面ライダー鎧武

鎧武10周年!CSMゲネシスドライバー本日受注スタート!


みなさまこんにちは。CSM企画開発担当のフナセンです。
本日は『仮面ライダー鎧武』放送10周年記念日!おめでとうございます!!

今夜はフルーツケーキでお祝いしましょう。
バンダイがお送りする記念アイテムは、CSMゲネシスドライバー!
まずは下記ページをご覧ください。久保田さんご出演の動画もチェックをお願いします。
それを見て頂いた上での、本商品の様々な説明をしていきます。



戦極ドライバー以上にCSM化する意義のあるベルト、ゲネシスドライバ―の改修ポイントがこちら!

① ギギギと鳴らないグリップ可動



これは10年前から全鎧武ファンの夢だった点です。内部構造と部材を見直して、グリップが静かにゆっくりと戻ることが可能になりました。これによりほとんど聞こえなかった「液体の注がれる音」がはっきりと聞こえるようになります!


② 液体が注がれる演出を、約100個のLEDで表現!
バンダイとして今回最も力を注いだギミックがこちらです。
DX版ではグリップの可動とコップ内部にある物理的なフタパーツが連動構造になっていて、液体を上向きLEDの光で表現し、ゆっくりとフタが上に上がっていくことでLEDの照射面積が拡大していき、液体が増えていくことを表現していました。これは玩具ギミックとして相当に考えられていて、めちゃくちゃ面白いギミックだったと思っています。



一方、番組ではコップ部分をCGで表現することで、ダイナミックな液体の動きを表現していました。CSM化するにあたり、このコップの表現をより本物感溢れるものにするのが今回の肝だと思い、まず取り組んだのが・・・
「本物の液体を使えないか」
ということでした。概念としてこれ以上の正解はありません。水の入った玩具はいろいろと世の中にあるので、それらを調べて、ゲネシスドライバーの構造に落とし込むシミュレーションをとっていったものの・・・
●この外観デザイン・サイズを維持したまま、コップ部分に液体を表出させる⇔隠すというのが難しい。
●液体を注げたとしても、スペースが狭い・小さいため、CG演出にあったような勢いよくコップに注がれていくというのが物理法則的に困難である。(波打ちもしない)
●いくら完全密閉しても、数年後には揮発して水位が下がってしまうらしい。(哺乳瓶玩具など)
●加湿器やアイロンのように自分で水を入れられれば、水位が下がるということの対策になるが、万一液体が漏れたら終わりである。また自分のミスで濡らしてしまうこともあるであろう。
という様々な課題が見つかった結果、……本物の液体は断念しました。


そこで代案で上がったのが多数のLEDによる表現です。「デモンズドライバー」で64個のLEDを使いアニメーションを演出していたことを、さらに突き詰めてこの表現に応用できないかという話になり、コップの面積分にLEDを配置するとどうなるかという検証を進めてきました。LEDの数が少ないと、LED同士の隙間が見えて粒々感が出てしまうのと、ドットが減ることでアニメーションとしての解像度が落ちてしまうということもあり、約100個ほどのLEDを配置する現在の仕様に落ち着きました。

※下記画像は開発途中のものです。LEDの数は異なります。
 

 ※これが例えば液晶だと、確実に隙間の無い「面発光」になるのですが、液晶画面の明るさは限られるので、LEDを正面向きに配意した方が高輝度でド派手な演出が可能になります。

久保田さんご出演の動画はまだLED演出が初期のもので、液体というよりはやや光のモヤ感のあるアニメーションになっているのですが、現在はより液体感のある動きにブラッシュアップされてきており、水面の動きや、炭酸が下から上に上がっていく感じなどが面白く作られています。こちらは来週ごろ、X(twitter)で短い動画などでご紹介する予定です。

そして!コップだけでなく左側のチューブもしっかりと発光させました!



こちらはチューブ入口と出口にそれぞれLEDを置いて、上から順に時間差で発光させることにより、色が動いて伸びているように見えるつくりになっています。
またこのチューブを綺麗に発光させるためには、チューブがちゃんとチューブ状に作られていないといけないため、造形がDXから進化しています。
DXでは下記のように半割り造形&肉抜きが施されていましたが、



CSMではここをしっかり円形のチューブ型&肉抜き無しの詰まった造形にしています。この造形になることで、LEDの光が内部を通るのでうまく光って見えるのです。



肉抜き無しにするには、金型の調整に時間がかかる他、成型するのにも長い時間がかかるので、放送当時の現行商品ではかなり難しいのですが、CSMは時間とコストをかけて作ることができる商品なので、こういったことが実現可能となっています。


③ 外観クオリティの向上
ゲネシスドライバーは写真からだとわかりにくいですが、スーツプロップに合わせてディテールをブラッシュアップしています。役者プロップはDX版造形の流用のため、肉抜きやビス穴や、ロックシードだと中央のロック部分の突起が残っているのですが、そういった玩具の現実的な機構のための形状をすべて見直して、綺麗な造形に仕上げました。



エナジーロックシードの進化については、すでに発売済みのロックシードセットに入っていたものでご確認頂いていると思いますが、今回の中では特にメロンとレモンの変化が大きいです。なんといっても、果肉面にあったロック機構の突起が無くなっているので、綺麗なシール面が露出します。

   

メロンエナジーの展開面の上にビスが追加されていますが、これはシール面中央のロック機構を無くして、別の位置でロックさせるために必要な設計であるから、という理由ですのでご了承ください。
塗装色や塗装範囲も一新していて、どれもがよりプロップに近しい印象になっています。ぜひ仮面ライダー図鑑などと見比べてみてください。ドラゴンフルーツは下部のヒンジに相当する部分が、DXだと黒成型色だったのですが、CSMではクリア薄ピンクに変更しています。
ほかにも、メロンエナジーは展開面の肉抜きにもフタをしたりしています。



④ 豪華音声・キャストボイス・BGM!
今回、ゲネシスドライバーで変身したライダーのうち7名のボイスを「CSM用の新規音声」で収録します!タイラントさんだけは申し訳ないです。
貴虎・光実・戒斗は作中でゲネシスドライバ―を装着していた時期の台詞が収録されます。トッキュウジャーとの合体スペシャルでの、兄さんのあの台詞なんかもあります!1つのベルトで多人数に変身する作品だと、CSMはこれほどまでに豪華になるのです。サウンド面はその他にも、効果音ボタンで「ベルト取り出し音・装着音」など戦極ドライバーでも収録した音声を入れており、右手で持ったときに自然と押せている位置にボタンを配置しましたので、作中の貴虎らの持ち方を参考に触ってみてください。

BGMには、鎧武サントラ劇伴だけでなく、ゲネシスライダー勢のシーンで頻繁に使用された「Covert Coverup」や、外伝デュークで使用された「Evil lair of Evil」など、鎧武のために作られたのではない、海外の商用音源ライブラリーの楽曲を収録しています。楽曲はもう少し増やせられればと思っており、あのシーンの曲は使えないか・・・など調査中ですので、うまく行けば追加収録いたします。

⑤ キルプロセス!
そしてこれが今回最大のお楽しみアイテム、「キルプロセス起動装置」!
赤外線通信により、ゲネシスドライバ―を問答無用で破壊します!(破壊音が鳴り、機能停止します。)破壊後は電源を再起動しないとボタンを押しても無反応になります。ただ、グリップ操作で物理的にロックシードのピンを押すことはできてしまうので、ロックシード側から変身音などはそのまま聞けてしまいます点はご了承ください。
もちろん凌馬の「キルプロセス。」の台詞音声も実装しています!



まじまじと見る機会の無いアイテムだと思いますので、お手に取ってじっくり眺めてみてください。こんな変身ベルトを開発しながら、リモコンにレトロアンテナが付いたままなのか!・・・とか。

●価格について
「CSM戦極ドライバー」比で見ても割高に感じられた方も多いかと思います。もちろんロックシードの数の差、LEDが大量搭載されたドライバ―本体(戦極はLEDゼロ)、キルプロセスのこともあるので、ベースのコスト時点で戦極ドライバーよりは高いのですが、そこに加えて3年後の時世状況の影響がとても大きいです。
もし「CSM戦極ドライバー」と同じ3年前に発売できるのなら、この仕様のままでも現在の価格より数千円は安くできました。が、2023年現在の世界的な原価高騰と、1ドル=約150円という超円安という状況下ではあらゆるコストが上昇してしまい、この規模の価格になってしまいます。心苦しいですが、何卒ご理解頂きたく思います。そしてこの先また円高方向に進むことを切に願います。


■その他の商品展開について

●CSMゲネシスドライバ― バックルEDITION



こちらは前回のブログで説明した通り、ドライバ―本体とベルト帯だけの商品になります。CSM戦極ドライバーのときにあった「プロジェクト・アークEDITION」と同じ立ち位置と構成の商品でして、想定としてはゲネシスライダー4人のベルトを横並びに飾りたい、といった需要のための商品です。(DXでよく見かけました。)
とはいえ今回のCSMは前提としてドライバ―本体のスペックが非常に高いため、変身アイテムがついていないながらもこの価格となっております。

●CSMエナジーロックシードセット



こちらはエナジーロックシード5種のみの商品です。ロックシードだけ欲しい方向けの販売形態でして、「CSM戦極ドライバー」を持っている方であれば、CSMゲネシスドライバ―を買わなくとも、こちらだけでジンバーアームズに変身することが可能となります。
パッケージデザインは、ゲネシスドライバ―とは異なり「仮面ライダー鎧武 ジンバーレモンアームズ」になります。

●ディスプレイ台座関連(4商品)










昨年から展開している、ライダーマークをプリントした台座シリーズですが、今回はゲネシスドライバ―だけでなく戦極ドライバー用にも用意しました。戦極台座⇒鎧武マーク、ゲネシス台座⇒斬月マークです。
さらに今回新しい試みとして、マークの印刷される天面パーツのみのセット商品も展開します。これは同じベルトで様々なライダーに変身する『鎧武』という作品を鑑みて用意した商品です。1ライダー1マークあり、その全てを台座付のまま商品化するわけにはいかないので(購入数が割れてしまうので)、マークが印刷されたパーツのみを得られるセット内容にしています。1ライダーごとに商品を用意できれば、それぞれパーソナルカラーの台座にできるというメリットはありますが、『鎧武』並みにキャラの多い場合は選定するにしても選別で揉めたり不満が出たり、となりますので、であればベースの色を同じにして、どのライダーのマークも台座につけられるようにしようと、どのライダーにもマッチする黒を選定しました。
黒のもうひとつのメリットは、過去発売してきたベルト台座にもつけられるということです。鎧武と斬月はメインとして台座付の商品にしていますが、それ以外のライダーの天面パーツは、すでにお持ちのベルト台座を使用して完成させることができるので、今回新たに台座を複数購入する必要が無くなります。
一方で、これに合わせて台座を増やしたいという方もいらっしゃると思いますので、無地の台座も再販することになりました!ぜひご利用ください。


本日のブログは以上です。今回通常のCSMとは異なり約3か月と長期の受注期間を設けています。年末年始を経てぜひガッチャ頂ければと思います。
また、今後商品情報は適宜追加紹介していきます。
皆様のご予約お待ちしております!それでは!
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