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更新日:2023年05月10日

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ウルトラマン玩具ブログvol.55 ブレーザーブレス 24の秘密/第2回 今回のバーサライタがすごい理由

みなさまこんにちは。
ウルトラマンブレーザー玩具企画開発担当のN野です。

 
今回の記事では『DXブレーザーブレス 24の秘密』 第2回をお届け!



ブレーザーブレスのメインギミック『バーサライタ』に関わるトピックを中心に
開発の裏話も盛り込みながらレビューしていきたいと思います。



ブレーザーブレス24の秘密  <5/24 : バーサライタ>
まずは“バーサライタって、そもそもどういう仕組みなのか?”について、簡単におさらいしておきましょう。

バーサライタギミックを成立させている内部の仕組みは、
かんたんに図解すると以下のような構造になっています。


中心に配置された棒状の基盤に7色に光るLEDが配置されていて、
この基盤がモーターの動力よって高速回転します。
そのとき、基盤の回転にあわせてLEDが点滅することで、人間の目にはその残像が絵柄に見える…という仕組みです。



これだけでもなんだかハイスペックな雰囲気を感じていただけるかもしれませんが、
長年バンダイをご愛顧くださっているユーザーの方ならご存じのとおり、「バーサライタ」の仕組み自体は過去に発売された玩具にも用いられていました。

では、歴代のバーサライタ玩具と比較して「DXブレーザーブレス」は何がスゴいのか?というと

バーサライタのアニメーションが、徹底的に『動画』になっている点が、圧倒的に進化しています。
仕組み自体は同じであっても、その内容が劇的にレベルアップしているということですね。

 
バーサライタはギミックに掛かるコストがとても高いため、従来の玩具ではLEDが単色になっていたり、映し出される絵を静止画中心にすることで搭載するICの容量を抑えたり・・・という形で、商品仕様全体のバランスを取って成立していた印象です。

「DXブレーザーブレス」においてはこの点を逆手に取り、商品の力点をバーサライタギミックに特化させることで、

搭載する7発のLEDすべてをフルカラー仕様にしつつ、内部のICも従来の変身アイテム比で約3倍の容量を使うという規格外のスペックを実現しています。
そして、このスペックだからこそ実装できたのが“徹頭徹尾動画にこだわったアニメーション表現”です。


バーサライタで表示する画は作り方次第でかなり自由度が高い表現ができるのですが
“ヌルヌル動くアニメーション”を表現しようとしたときには、一般的なTVアニメとまったく同じ理屈で「作画量」が必要になってきます。

 
たとえば、前回ご紹介した「ゼットストーン」のアニメーションについても、上図のような「Z」のマークを表示するだけであればこの静止画のデータが1枚あれば済むのですが、


今回のブレーザーブレスに収録しているような「動き」のあるアニメーション(まばゆい光の中から、少しずつ“Z”の文字が形成されていくプロセス)を表現しようとすると、
変身メロディの約15秒間で必要となる画の枚数は120枚に膨れ上がります!


商品のパッケージや宣材写真ではどうしても1枚画でしか情報をお見せできないのでもどかしい部分なのですが、「Z」の表現ひとつをとっても、文字通り120倍のカロリー差があるんです。

そして『玩具化』という視点では、その圧倒的な作画量を「記録」しつつ「プログラム制御」するためのICのスペックが何よりも重要となり、ブレーザーブレスはこの課題をクリアしたことで、劇的に動きまくるアニメーション表現が実現しています。

 
ブレーザーブレス24の秘密  <6/24 : 発光パターン数>
DXブレーザーブレスには、そんな魅力的なアニメーションを最大30パターン搭載しています。

30種類の内訳を語りすぎるとネタバレになってしまうため控えますが、
これらのアニメーションは今後展開するブレーザーストーンとの連動で引き出すことができ、
主役のブレーザーはもちろんのこと、ニュージェネレーションウルトラマンのストーンはその大半が各キャラ固有のアニメーションを有しています。

各アニメーションは、それぞれのウルトラマンの変身メロディに合わせてしっかりと個性を表現したものになっているので、現時点で発表されていない種類も含めてぜひ楽しみにしていてください。(なかなか見応えのあるものに仕上がっていますよ!)

なお、固有のアニメーションが楽しめるニュージェネレーションウルトラマンのストーンは、玩具売場で展開する「DXブレーザーストーン」を中心にラインナップしていく予定です!
番組放送期間中を通じて比較的集めやすい環境をご提供できるかなと思っているので、今後の発売予定にもご注目いただけると幸いです。

※これは、あくまでアニメーションのパターンを網羅する上ではDX版が一番近道です、という意図です。
食玩版の「SGブレーザーストーン」だとアニメーションが発動しないという訳ではありませんので、ご安心を!!

 

ブレーザーブレス24の秘密  <7/24 : レジェンドアニメーション>
さて、そんな「各ウルトラマンのアニメーション」について、具体的なビジュアルを交えながらいくつかのパターンをご紹介しましょう!

本来であれば「ブレーザー」自体のアニメーションについて深く説明したいところなのですが、番組自体まだ特報の段階ですので敢えて後に回させていただきつつ…。

今回は「DXブレーザーストーン01 栄光のウルトラマンセット」より、昭和・平成・ニュージェネの始祖となる3人のウルトラマンをピックアップしてご紹介します。


まずは、われらの「ウルトラマン」!
個人的にすべての発光パターンの中でもお気に入りTOP5に入るのがこの「ウルトラマンストーン」です。

ベータカプセルの閃光を彷彿させるエフェクトからウルトラマンの胸の模様が現れるというサプライズが、短い変身音の中で炸裂します。(中心軸の円形をカラータイマーに見立てているのがポイント!)

そして、そこで終わらずに絵が光の渦に変わって散っていく終わり際の表現も気に入っています。

フルカラーLEDの利点を敢えて抑え、「赤」・「白」・「水色」の3色に絞って構成することで“絶妙に昭和っぽいエフェクト感”を味わえるのも、ぜひ注目いただきたいポイントです。

 
続いては「ウルトラマンティガ」!
ウルトラマンとティガはそもそもの変身音が短いため、表現できる要素がかなり限られるのですが、
ティガはティガらしい別のバリエーションを模索し、先のウルトラマンで使った“胸の模様を表現する”というパターンとは違う表現になっているのがポイントです。

ティガの変身アイテム「スパークレンス」のギミックそのものをアニメーションで表しているのですが、
結果的に開いた後のスパークレンスが“ティガの胸にも見える”というのがミソ。

いちティガファンとしては、そのスパークレンスが光の粒になって天高く上昇していくという終わり際の演出に“TAKE ME HIGHER”みを感じてエモさ爆発です。

 
最後は、ニュージェネの一番手「ウルトラマンギンガ」!

今回のアニメーション演出全体を通じて言えるのですが、
各ウルトラマンのアニメーションを描く上で、「登場シーンのエフェクト(ぐんぐんカット)」をそのまま再現することは敢えてしていません。

分かりやすいモチーフとして“ぐんぐんカット”の要素を取り入れつつも、部分的に抽象化したり、別の要素を付け加えたりして、アニメーション全体でそのウルトラマンを想起できるような表現にまとめています。

ギンガストーンの演出においては、
「ヒカルがスパークドールズを掴み取るシーンのエフェクト」を“7色の流星”に、
「スパークドールズをスキャンして現れるライブサイン」を“6角の光”に、
「ギンガの出現シーン」を“∞型の発光”に置き換えて捉えなおし、
この3つを動画表現としてシームレスにつないでいる形です。

また「∞型の光」など分かりやすいモチーフが表示されている間も、
背後では常に7色の光が方々に散らばっている“動画”的表現にこだわっているところも見ていただきたいポイントです!

 
ブレーザーブレス24の秘密  <8/24 : クリエイター>
さて、これらのレジェンドアニメーションを中心としたバーサライタの演出表現は、
アニメーション表現を得意とするクリエイターユニット『デコボーカル』様に手掛けていただきました。
デコボーカル -decovocal-

ユニークで温かみのあるイラストやアニメーションを多数制作されているアーティスト様です。
今回のプロジェクトにおいてもそのセンスを存分に発揮していただき、変身アニメーションの1つ1つに、モチーフとなるウルトラマンの要素や特徴をしっかりと反映して作りこんでくださっています。

玩具開発においてアーティストの方にご協力いただくのも珍しい取り組みなのですが、
今回はアニメーション制作のノウハウを熟知しているクリエイターに参加いただけたからこそ、これまでになかったような表情豊かなバーサライタ表現ができたかなと思っています。


いかがでしたでしょうか?

今日ご紹介したバーサライタギミックの実物を撮影した動画は、以下のプロモーションビデオからご確認いただけます。

■「DXブレーザーブレス」商品PV

すでにご覧くださった方も、ここまでの情報を踏まえた上であらためてブレーザーブレスが動く姿を見ていただくと、また違った印象になるかもしれません!ぜひもう一度チェックしてみてください。


さて、ここまでレビューしてもブレーザーブレスの秘密は全体の1/3!


お伝えしたいトピックはまだまだございますので、今後の更新にもぜひご注目いただきたいです。

という訳で今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました!!

 
<開発ブログバックナンバー>
■DXブレーザーブレス 24の秘密
・第1回
ウルトラマン玩具ブログ vol.52 ブレーザーブレス 24の秘密/第1回 解禁!これがブレーザーブレスだ! | ウルトラマンおもちゃウェブ | バンダイ公式サイト (bandai.co.jp)


■DXアースガロン 開発秘話
ウルトラマン玩具ブログ vol.53 DXアースガロン開発秘話①/全身20ヶ所の圧倒的『可動』!|ウルトラマンおもちゃウェブ|バンダイ公式サイト (bandai.co.jp)


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